湯村山城は湯村温泉の北にある南から派生した尾根の先端に築かれており、ハイキングコースとして整備されている。
湯村山城の縄張はやや異質で土塁や石塁で区画された大きく３つの曲輪群と帯曲輪などで構成されている。
一番高くなっているのは北の曲輪であるが岩が多く露出して曲輪としての機能は薄い。南に二条の堀を挟んで東西に２つの曲輪がある。このうち西の曲輪が主郭と見られており、南北二段で井戸があり、北端部では桝形虎口が検出されている。
土塁や切岸、堀の回りなど石積が多くあるが、石材の大きさや積み方も様々で同一年代のものとは考えにくい。西側面には近代と思われる石丁場もある。
東麓の緑ヶ丘運動公園に駐車可能で、そこから登るのがわかりやすい。舗装された車道を歩いて登るか、途中から山道を歩いて登ることもできる。
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