築城年代は定かではないが一万田氏によって築かれたと云われる。 一万田館の南を固める城であったという。
小牟礼城は平井川などの河川が周囲を巡り、あたかも島のように独立した比高40m程の丘陵に築かれている。
南端最高所に神社が祀られており、ここへの参道が北の尾根から付いているが、周囲は急峻な地形で、大手は北の川側にある。この最高所の部分は曲輪としては小さく、櫓台としては大きな段で、北下に南北に拡がる広大な曲輪が主郭となっている。
主郭は南北100m以上あり、東から北側にかけて土塁が付いており、高い所では2m程である。北端から北へ続く曲輪と通路が大手で、ジグザグになった通路は土塁と石塁が設けられ、虎口はコの字に屈折している。
主郭から北東側に拡がる尾根には曲輪が三段程あり、北東側に桝形状の虎口らしき地形、外側は大きな横堀になっている。
国道57号線のカーブの所から南に入る小道があり、それを入った所に神社に通じる参道入口がある。入口付近に駐車可能である。
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