築城年代は定かではない。地元の伝承では丹後から国東へ移り住んだ田辺家貞によって築かれたと伝えられている。
金輪城は乗越集落の西、越井集落の北に聳える標高462.0mの山に築かれている。
南北二郭で北が主郭となる。主郭は北から西側を土塁が巡っており、虎口は南に開く。南の虎口を降りると堀切があり、その先に南郭がある。南郭は東西に伸びた尾根に不明瞭な段曲輪を配しているのみで、堀切は見あたらない。
主郭の北側にも虎口のような切れ込みがあり、現在の登山道はこの部分に通じている。この開口部の東側は土塁の北端でやや分厚くなり、この虎口に通じる登山道の脇に一条の竪堀、北尾根には堀切がある。この部分が本来の虎口であったのかはっきりしないが、竪堀を入れて側面移動を防ぎ、脇に櫓台状のものを置いていることから、虎口であった可能性がある。
北側に山腹に白川稲荷神社があり、ここまで車で行くことができる。
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