築城年代は定かではない。はじめ頓宮又次郎の城であったという。
後に毛利氏の支援をうけて伊予から青佐山城に入部した細川通薫が、天正3年(1575年)に鴨山城へ移るまで、この城が本城であったという。
寄島竜王山城は鴨方町六条院西と寄島町の間に聳える標高289.2mの竜王山に築かれている。
城の範囲は広く、三角点のある東峰が主郭、西峰が二郭、鉄塔のたつ北峰が三郭とされる。ただ堀は存在せず、尾根上を削平した平段があるのみである。
主郭となる東峰は比較的削平状態が良く、西に二段の平地を連ねる。二郭は東西二段の曲輪。三郭は鉄塔があり曲輪としては現状把握できないが、北へ続く尾根も削平されているようである。
竜王山を経由する備南アルプス縦走路という登山道が整備されている。わかりやすい登山口は西側の桝池登山口で、入口に数台駐車可能である。
最寄り駅(直線距離)