詳細不明。『芸藩通志』では阿曽沼氏の属城とする。
枕城は標高373.5mの蓮華寺山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
枕城は山頂部を主郭とした単郭の城であるが、南西に隣接する蓮華寺跡も城郭遺構を伴っており関連が注目される。
主郭はさほど広くないが、丁寧に削平され高い切岸を設けている。蓮華寺跡へ続く南西尾根は二重堀切、北側は東西両側に竪堀があり、ここも堀切であった可能性がある。東尾根も切岸直下の地形に違和感があり、堀切があった可能性があるが、現状痕跡は確認できない。
蓮華寺跡は南西の標高354mの付近にあり、そこから南西に伸びる尾根に大規模な削平地が拡がっており、五輪塔や石積、基壇なども確認できる。
城郭遺構は主に北東側に続く尾根に確認することができる。中央広場の北側にコの字の土塁を配した段があり、北端は一段高く櫓台状になる。その下方は堀状であるが、尾根に沿って土塁が続き、枕城方面に続く尾根に大堀切がある。
登山道はいくつかあるが畑賀の品秀寺の奥から登った。
最寄り駅(直線距離)