詳細不明。
山口城は吉野運動公園の北西、標高420.9mの山に築かれている。
ほぼ単郭の城で主郭は山頂にある曲輪Iで中央部がやや高くなっている。土塁は北東端に低いものが確認できる程度である。主郭から東へ伸びる尾根は二条の堀切で遮断しているが、西、南の尾根には明確な堀切は見当たらない。
主郭の虎口は東側に開口部Aがあり、東下の犬走りに出る。南は大きな竪堀があり、曲輪IIはこの竪堀に対して土塁状に残してあるので、この部分に木橋が架ることは想定できない。北側は堀切2を超える木橋が架かっていた可能性がある。
主郭南下には小規模な曲輪IIがあり、南に虎口を開いている。主郭から曲輪IIに至るには開口部Bが想定できる。
西側面には畝状竪堀群3、東側面にも大きな堀切を挟んで南北両側に小規模な竪堀が確認できるが、笹薮が深く細部は確認できなかった。
主郭から西へ下り、南尾根を降って行くと堀切5がある。位置や形状から南側の尾根に付随する堀切のようであるが、南側の尾根はやや高くなるものの自然地形である。
明確な道はない。南麓の薬師寺から谷筋に入り、谷の西側の尾根を登って行く山道がある。また谷の東側の尾根を登ると曲輪IIに至る。
薬師寺に駐車可能。
最寄り駅(直線距離)