詳細不明。『近畿の城郭』では永禄年間(1558年～1570年)に宇陀松山城を攻めた松永久秀方の陣城ではないかとしている。
本郷城は北の山塊から南に派生した尾根が小高くなる標高500mほどのところに築かれている。
山頂の主郭Iと山腹の曲輪IIを囲むように横堀5、6があり、北尾根はやや間隔を開けた三条の堀切で遮断する構造の城である。
主郭は東から南下にかけて横堀4があり内堀となる。そこから下った南山腹に曲輪IIがあり、先端側はやや傾斜しその先が切岸となる。主郭と曲輪IIの間は自然傾斜のままであるが、東側の横堀5側については三段ほどの小さな削平段Aを築いており、東側面に対する備えと思われる。
主郭の西下には腰曲輪IIIがあるが、横堀6の土塁に繋がる南端に切岸は設けておらず、そのまま自然傾斜で繋がる。曲輪I、III、IIを西側で繋いでいたものと思われる。
南の墓地または北の庚申塔のところからアクセスするのが簡単である。庚申塔の手前に土取された部分があり、そこに駐車可能である。
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