築城年代は定かではないが、横尾采女正が築いたとも伝えられる。
横尾氏は応永7年(1400年)大塔合戦に禰津越後守遠光の配下として参加している。 戦国時代には村上義清に従っており、天文17年(1548年)の上田原合戦で武田軍と戦い横尾采女正は戦死し、残された幼君は家臣に連れられ上野へ逃れたという。
その後は真田氏の属城となったと云われる。
尾引城は横尾集落の北背後に聳える南北に伸びた丘陵の南端頂部に築かれている。 現在は主郭に秋葉神社が鎮座し、公園として整備されている。
尾引城は南端頂部に主郭、そこから北へ200m程離れた所に出丸がある。主郭は秋葉神社が鎮座しており、北背後に土塁を設け、尾根は三重堀切によって遮断している。南からつづら折れで登る山道が大手と考えられ、その両脇に段々に帯曲輪が連なっている。
北の出丸は主郭から200m程離れた所にあり、低い土塁の付いた小郭で北尾根を堀切で遮断している。
登山道は南麓にある南口と東の谷間を入って行った所の北口がある。北口は林道終点に駐車スペースがあるが南口にはない。大手道や遺構が南側山腹にも広がることから南口から登る方が良いだろう。 (南口の地図)
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