相模 根府川城さがみ ねぶかわじょう

城郭放浪記


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相模 根府川城の写真
掲載写真数
形態
山城(340m/-)
別 名
根府川要害,氏直の構
文化財指定
なし
遺 構
土塁,曲輪,堀切
城 主
北条氏
歴 史

築城年代は定かではない。小田原北条氏が豊臣秀吉の小田原攻めに対応して整備した城のひとつと考えられており、天正17年(1589年)12月19日付の韮山城主北条氏規に宛てた書状に大藤与七が根府川に在城していることが伝えられており、これが初見となる。

説 明

根府川城は約4kmにおよぶ土塁を主体とした長塁とされ、根府川背後の尾根上から湯河原町境の弾正河原を仕切る土塁まで広く遺構が分布しているという。

根府川城の遺構がよく確認できるところが字土手山にある遺構で、現在案内板などが設置されている。

尾根に沿って土塁が長く伸びており、その北側に削平地が若干確認できる。尾根伝いには山道(古道?)による堀底道などいくつかの溝も走っており、城郭遺構との区別が難しい。

梅ヶ山堀切と看板がたっているところがあるが、切れているのは土塁であって尾根自体を遮断するような地形は認められない。

根府川城の役目は小田原から韮山に通じる熱海道を押さえることと推測されており、南北に通じる熱海道を東西に走る尾根で封鎖することを狙っているようである。したがって現地の遺構は主に尾根の南側に土塁や空堀を配しており、東西に走る尾根を遮断するような遺構が確認できないのはそのためと思われる。

案 内

根府川集落から上がっていくルートと西の林道から降りて行くルートがあるが、林道側から行くルートで訪れている。

林道はゲートがあり一般車両通行禁止の看板が出ているので、ゲートは開いていたが、ゲート脇に駐めて歩いて行く。根府川城は谷の北側の尾根なのでぐるっと回り込むルートで行く。

最寄り駅(直線距離)
1.9km 根府川駅
3.3km 箱根湯本駅
3.8km 塔ノ沢駅
3.9km 入生田駅
4.4km 早川駅
主な参考文献
神奈川中世城郭図鑑(戎光祥出版)
小田原市史-別編-城郭
所在地/地図
神奈川県小田原市根府川字土手山
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
2.5km 相模 畑ノ平囲郭
2.8km 相模 御所山城
3.3km 相模 石垣山城
3.4km 相模 湯坂城
4.4km 相模 塔の峯城
4.9km 相模 板橋富士山陣場(細川忠興)
4.9km 相模 九塚陣場(織田信包)
5.2km 相模 水之尾天守(宇喜多秀家)
5.3km 相模 佐野天守(宇喜多秀家仕寄陣)
5.9km 相模 荒井館
5.9km 相模 小田原城
5.9km 相模 荻窪仕寄
6.1km 相模 天子台(羽柴秀次)
6.2km 相模 鷹巣山城
6.3km 相模 土肥城
6.6km 相模 上台陣場(推定・羽柴秀勝)
6.9km 相模 土肥館
7.1km 相模 朝ヶ坂陣場(蒲生氏郷)
7.3km 相模 屏風山塁
7.5km 相模 北条幻庵居館
7.5km 相模 町田B陣場(奥平信昌)
7.6km 相模 町田の某囲郭
7.7km 相模 町田A陣場(酒井忠次)
7.7km 相模 願成寺囲郭
最終訪問日
2023年1月
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