築城年代および築城者に関しても諸説あるが、滝山城の大石氏、その後の北条氏照の属城と云われる。
浄福寺城は浅川と小津川の間に聳える標高356.4mの山に築かれている。 現在は南麓の浄福寺から登山道が整備されている。
三角点のある標高356.4mの山頂が主郭となり、そこから南、東方向に伸びた尾根に曲輪を展開している。
主郭は城内で最も広い曲輪で、中央に土壇に巻き込むような地形になっている。
北端に位置する曲輪IIIは半円形の土塁がつき、北は二重堀切、北東下には竪堀群を配して堅固に備えているが、曲輪の規模は本当に小さい。ここから南の二郭に続く尾根には三条の堀切で遮断してある。
曲輪IIから東に伸びる尾根に曲輪IVがあるが、この曲輪が虎口構造になっており、堀切23に木橋を架けて屈折した虎口を経由して曲輪Vへ方面に続いている。
曲輪Vは東下が虎口として開口し、そのまま直線で谷筋を上の段に登っていたと思われる。
浄福寺の境内の西に墓地があり、そこから上に見える白山大権現へと登っていく道がそのまま山頂へ続いている。尾根道は歩きやすく、南東尾根などを経由して下山することも可能。
浄福寺の駐車場を利用させていただいた。
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