築城年代は定かではないが鎌倉時代に細川氏によって築かれたと云われる。 細川氏は足利一族で、鎌倉時代に義季が細川郷に住んで細川次郎と称した事に始まる。
細川氏は室町時代には管領として室町将軍を補佐する要職にあり、数カ国の守護職をも努めた有力な守護大名で、応仁の乱の細川勝元は嫡流の京兆家の当主であった。
江戸時代には庶流の細川家が肥後国熊本藩主として続いた。
細川御前田城は国道248号線細川交差点南側一帯で現在は宅地や畑となっており遺構はないが、宅地の脇に細川城の石碑が建っている。
圃場整備にともなう調査で15世紀代の遺物が出土したという。