築城年代は定かではない。永正年間(1504年〜1521年)頃に山本氏と安宅氏がこの城を巡って争っていたという。
蛇喰城は標高371mの城ノ森山に築かれている。
山頂の曲輪を主郭とした単郭の城で、切岸は低く北側の一部にわずかに土塁状の高まりなどがある程度である。曲輪の東側面に一条の明瞭な竪堀があり、その南側に石積を伴う土塁がある。主郭の虎口らしき遺構は北中央付近にあり、両側に石がある。ここから少し下った場所に石積があったようだが、現状は伐採された木々によって痕跡すら見つけられなかった。
『【図解】近畿の城郭』に収録されている縄張図を参考にすると北側に少し下った斜面に横堀状遺構があり、その両側に長い竪堀を描いている。現状この辺りは植林された木々が伐採されて地表面が観察しづらいのだが、確かに横堀状の溝があり竪堀もある。
北西麓に谷があり、奥まで舗装林道で終点付近に駐車可能である。ここから少し戻ったところから川を渡って北東の谷筋にある道を登っていくと鉄塔整備道に出る。ここから林業用のフェンス沿いに山頂まで行くことができる。曲輪はフェンスに遮られているが、一部開口できるようになっている。
最寄り駅(直線距離)