詳細不明。『【図解】近畿の城郭II』によれば『安宅一乱記』に「藤原の要害」として登場しており、周参見氏の城とする。
藤原城は周参見駅の東方に聳える標高274mの山に築かれている。
主郭は標高274mの山頂にあり、台形の土塁囲みで北辺に社が祀られている。土塁は全体的に幅広で岩盤を削ったり石積で補強したりしている。南西隅部分は幅広く櫓台状になる。北辺も幅広だが、低く慣らされた感がある。虎口は明確ではないが、南東隅部分がやや開口し石列が確認できる。
主郭から西へ続く尾根は幅広の四重堀切で土塁の一部には石積を伴う。南東へ続く尾根にも二重堀切4や竪堀3,4,5,6などを配しており厳重である。この東尾根側の堀は圧巻である。
主郭の北下には土塁などの加工が確認でき、東側に竪堀7があるが、そこから北へ続く尾根はほぼ自然地形で、堀切8,9,10を経て北端の曲輪IIがある。曲輪IIは西側を土塁として削り残しているが、大半は岩である。
周参見城経由で尾根伝いに行くことができる。概ねテープが巻かれておりそれをたどれば良い。神田城側からも登る事ができるようだが、曲輪IIの北西尾根の岩盤にたどり着くため、お勧めしない。
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