詳細不明。大浜の砦は早川城(宝蓮寺城)と同一とする文書もあるようだが、『愛媛県中世城館跡』では別城として掲載されている。同書では城主を伊藤丹後守とする。
大浜城は大浜集落の南背後に聳える山の標高407mの地点に築かれている。北北西に細長く伸びた尾根で東西両側は急峻な地形である。
主郭には城主神社が祀られており登山道は整備されている。単郭の城で北下に一段腰曲輪が付く。神社の南西側にl字に石塁があるが、これは城の遺構ではないだろう。北尾根は堀切1、南根尾はやや離れて堀切2と堀切3の二条がある。その背後には林道の終点となっている削られた鞍部があり堀切であった可能性も否定できないが、現状では堀切であったようには見えない。
『 愛媛県中世城館跡』及び現地の案内板で主郭から離れた北西の尾根先に二ノ丸があるとされ、現状でも緩斜面地形と一段小高くなった削平地形が確認できるが、城の遺構ではないと思ったので図化していない。
大浜集落を進んで行くと「大浜城跡登山口」の看板がある。このまま川沿いの未舗装路を進んで行くと砂防ダムに行き着くが、その手前に案内板があり登山道入口となる。車はその下の辺りに駐めることは可能。
登山道は豪雨災害の影響か一部崩落しているが、問題なく歩いて行ける。
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