詳細不明。
武留路山城は標高341.3mの武留路山に築かれている。
武留路山は富士山型の円錐形の山で、山頂部に南北にやや長い楕円形の石塁が囲繞しており、その規模は南北約100m、東西約60mである。残存具合の良い石塁は内外ともに高さ約2mで垂直になっている。西から南は等高線に沿っているが、北東側はやや低いところを通っている。
石塁の途中、北東側と西中央付近、石塁の内側に2m四方ほどの方形の基壇が付いているが、横矢をかけるような張り出しにはなっていない。開口部は北に一つ、南にいくつか確認できるが、南の開口部に柱穴らしき加工された石が落ちている。
この遺構が本当に山城なのかは疑問が多い。小規模で円形プランの城はこの辺りに多く問題ないが、これほどの規模でしかも石塁のみで堀がないとなると少人数で守るには不利である。類似する山城としては俵石城が挙げられるが、こちらには連続竪堀が確認されている。
武留路山林道が山腹を周回しているが、山頂への登山道はない。藪山で登りづらいが、東側のほうが比較的歩きやすいところが多い。
最寄り駅(直線距離)