詳細不明。『城跡考』では元弘の頃、淡河(あいかわ)右京亮時治が居たとする。
牛ヶ原城は牛ケ原集落の北西背後に聳える山にあり、現在登山道が整備されている。
牛ヶ原城は標高390m付近にある上城と標高270m付近にある下城の2か所に遺構があり、現地では下城の部分が牛ヶ原城、上城は三柱神社跡地と表現されている。
下城は狭い曲輪IIと広い曲輪IIIが中心で、曲輪IIの北側を土塁と浅く幅の狭い堀切3で遮断している。堀切3は土塁と背後の尾根の高さがほぼ同じで遮断力は弱い。そのすぐ背後にも堀込みがあるが、山道である。
曲輪IIIの先端に虎口状の切り込みある。虎口かどうかは悩ましいが、そこに繋がる山道は竪堀状の山道を帯曲輪へ登って右へ回り込みながら入っている。開口部の切り込みは新しいが、わざわざ回り込んで入っていることからすると、もともとの開口部を踏襲している可能性もある。
先行図面では曲輪IIIの下方にもいくつかの削平地があるが、林道敷設によって大きく改変されている。
牛ヶ原集落から九十九廻坂トンネルに向かう道を登って行くと途中に標柱と案内板が設置されている。ここから登ると上城と下城の分岐があり、どちらも登山道が整備されている。
入口のあたりの道は広く路駐可能。
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