筑前 針目城ちくぜん はりめじょう

城郭放浪記


△トップに戻る

TOP > > (筑前国/福岡県) > 針目城
Tweet
筑前 針目城の写真
掲載写真数
形態
山城(484m/320m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
曲輪,堀切,畝状竪堀群,虎口
城 主
秋月氏
縄張図
針目城縄張図
歴 史

築城年代は定かではないが秋月種実によって築かれたと云われる。

秋月氏の支城として初山九兵衛、大山源左衛門が城番を努めていた。天正9年(1581年)に内紛によって一時大友方に転じたが、同年の原鶴合戦では秋月方に戻り、中願寺左近の子中願寺下総を置いたという。

説 明

針目城は大分県境に近い標高484mの針目山に築かれている。

針目城は針目山を中心とする西曲輪群Iと福岡大分県境上にある東曲輪群IIで構成されている。

主郭と考えられる西曲輪群Iは細長い尾根上を四段に削平して曲輪とし、その周囲を畝状竪堀群で埋め尽くしている。主郭I1とI2との間に南側に開口するところがあり虎口と考えられ、脇には石積らしき遺構もある。

東曲輪群IIはII1とII2の2つの曲輪で構成する。南の三日月山へ伸びる尾根に二ヶ所の堀切2、3がある。幅広であるが現状は浅い。曲輪II2の東下は切岸直下に横堀状地形があり、そのまま堀切3に結合している。

北の大山峠側は山道による改変もあってはっきりしないが、切岸下に堀切状の溝、やや小高くなった土壇上に竪堀状地形が確認できるが、明確な堀は確認できない。

東西両曲輪群を結ぶ尾根は痩せ尾根ではあるが堀切はなく、一つの城として機能していたと考えられるが、構造が全く異なっており興味深い。

案 内

北西麓の大山上集落に大山祇神社があり、そこから作業林道経由で登る事ができるが、途中から作業林道を外れて尾根を登る。大山祇神社に駐車可能。

大分側から三日月山に登る登山道を利用することも可能なようだ。

最寄り駅(直線距離)
2.6km 今山駅
2.8km 大鶴駅
3.0km 宝珠山駅
4.0km 筑後大石駅
4.4km 大行司駅
主な参考文献
福岡県の中近世城館跡
福岡県の城郭—戦国城郭を行く(銀山書房)
日本城郭大系〈第18巻〉福岡・熊本・鹿児島(新人物往来社)
所在地/地図
福岡県朝倉市杷木大山(針目山)
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
2.6km 筑前 長尾城
2.7km 筑前 杷木神籠石
3.0km 筑前 鵜木城
3.1km 筑前 真竹山城
3.3km 筑後 長瀬城
4.2km 筑前 三日月城
5.1km 筑前 夕月城
5.3km 筑前 烏岳城(城ノ辻)
5.4km 筑前 米山城(長城)
5.6km 筑後 高井岳城
5.6km 筑前 米山城(丸城)
5.6km 筑前 烏嶽城(城の平)
6.3km 筑後 隈ノ上城
6.6km 筑後 一の瀬館
7.0km 筑前 村上城
7.6km 筑前 前隈山城
7.8km 筑後 井上城
7.9km 筑後 井上西城
8.0km 豊後 月隈城
8.2km 筑前 伊王寺城
8.3km 筑後 立石城
8.3km 筑前 麻底良城
8.4km 豊後 日隈城
8.5km 筑後 安山城
最終訪問日
2024年4月
TOP > > (筑前国/福岡県) > 針目城