備中 軽部山城びっちゅう かるべやまじょう

城郭放浪記


△トップに戻る

TOP > > (備中国/岡山県) > 軽部山城
Tweet
備中 軽部山城の写真
掲載写真数
形態
山城(190m/180m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
土塁,曲輪,竪堀
城 主
不明
縄張図
軽部山城縄張図
歴 史

詳細不明。

説 明

軽部山城は標高244.0mの軽部山から西へ派生した標高190mほどの峰に築かれている。

堀切状の鞍部を挟んで東西二郭の曲輪がある。

東の曲輪Iは主郭と考えられ、概ね土塁が囲繞し四方の切岸も高い。内部は小さな段差で傾斜しており、北側は突き出すように低い段が北へ伸びる。

土塁は特に西側が高く、明確な開口部は見当たらないが、東端北部がやや低く開口し、下方には竪堀3もあり虎口の可能性がある。また南東下のAはこんもりとした曲輪状地形で切岸下部との間は浅い堀切状の溝になっている。虎口との関連性も考えられるが用途は不明である。

曲輪Iの東側は緩斜面が続いているが、一部低い切岸があり、その先に浅い堀切状の溝がある。曲輪の北側は比較的急斜面であるが、南側は緩い地形が続いている。

西の曲輪IIは尾根上にあるII1と、そこから南へ下る斜面に築かれたII2からなる。全体的に西とII2の南の切岸が高くなっているが、東側や北側はほぼ自然地形である。

曲輪II1は東の曲輪Iから浅く削られた通路が伸び、西端部分が削平された曲輪となる。土塁は南から西にかけて存在し、幅広だが低い。北側は自然尾根がそのまま残り、土塁の北端部が開口し不明瞭な段が存在する。

曲輪II2はこの城の特徴的な遺構で、南に緩やかに下る尾根に分厚い土塁囲みの空間を作り出している。曲輪II1とつながる北端部以外は開口していない。西から南にかけて高い切岸を作り出しており、西側には竪堀2がある。

案 内

北麓にある軽部神社から谷筋に登る登山道が利用しやすい。登山道は廃屋のあたりから軽部山のほうに登るルートになっている。そのまま尾根伝いに回り込んでもよいが、廃屋のあたりから反対側を登ると城域に達する。

軽部神社にも駐車可能だが、隣にある市営墓地の駐車場が利用しやすい。

最寄り駅(直線距離)
1.1km 清音駅
2.0km 川辺宿駅
4.2km 吉備真備駅
4.3km 総社駅
4.5km 倉敷市駅
主な参考文献
岡山県中世城館跡総合調査報告書
所在地/地図
岡山県総社市清音軽部
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
1.1km 備中 黒田古城
1.5km 備中 南山城
2.3km 備中 青江城
2.5km 備中 福山城
2.8km 備中 幸山城
2.9km 備中 梁場山城
3.2km 備中 岡田陣屋
3.3km 備中 夕部山城
3.7km 備中 岡谷城
4.4km 備中 真壁城
4.7km 備中 三須城
4.9km 備中 木村山城
5.0km 備中 馬入道山城
5.1km 備中 浅尾陣屋
5.2km 備中 万寿城
5.2km 備中 蓑越城
5.4km 備中 倉敷代官所
5.6km 備中 桜城
5.6km 備中 小野城
6.2km 備中 片島城
6.5km 備中 亀山城
6.6km 備中 帯江陣屋
6.7km 備中 鷹巣城
6.8km 備中 松島城
最終訪問日
2022年2月
TOP > > (備中国/岡山県) > 軽部山城