『芸藩通志』では「關山城 東殿山 並に鈴張村にあり、關山は天文の頃、横山眞高、所居、その裔、今村内にあり、東殿山、一に東藤山に作る、横山民部、所守いふ、」とある。
東殿山城は阿佐ニュータウン星ヶ丘団地の東端から北へ伸びた尾根に築かれており、現在は公園として整備されている。
主郭は高い切岸が周囲を取り巻く。北西下に帯曲輪II、南西下に帯曲輪III、北東下には堀切3で区画された曲輪IVが確認できる。IIとIVの間には三条の畝状竪堀群2があり、さらに北下には堀切+畝状竪堀群1が確認できる。
西尾根は堀切7遮断する。公園整備による改変で細部は不明であるが、もともとは二重堀切だったであろうか。南側は堀切5が残る。
堀切3で区画された北側には曲輪IVがあり、そのまま北に向かって尾根が伸びているが、先端はそのまま遊歩道の階段となり堀切などは見当たらず自然地形に近い、ただ東西両側は自然の急坂であり、南から東下方には二段の横堀状地形(横堀4)がある。
駐車場はない。南側にある公園から遊歩道があり入口に看板がある。
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