詳細不明。「日本城郭大系」の一覧にある「768 城山」がこの坤束城に該当する。
坤束城は豊平南小学校の北西、瀬山団地の南側にある標高414mの山頂に築かれている。
主郭は南北に長く北の先端部は緩やかに東へ曲がり、釣針状の形状である。 南半分に低い段が二・三あり、その北には西側の側面に低い土塁があるが、畝状竪堀群のコブのような感じに切り込みが入り分断されている。
東へ曲がった先端部には北尾根に続く虎口があるが、その脇に畝状竪堀群とみられる2〜3m程の短い竪堀がある。一般的に竪堀は曲輪から一段下がった所から始まるが、この竪堀は曲輪内から始まっており、先に示したブツ切りの土塁とともに不思議な遺構である。 この下の北尾根には土橋状の通路と西側に竪堀が三・四条ほど設けられている。南側の竪堀は斜めに入り、その北の竪堀と中腹で合流する。その下から西側に少し回った所にも一条の竪堀がある。
主郭の南端からは南西と南東に尾根が伸びる。南西の尾根は明確な竪堀が一条西側にあり、その先は自然地形になっている。南東尾根には東下の井戸跡のある帯曲輪から通じており、曲輪の先端の下には竪堀が東へ一条、西にも一条残っている。
北側の瀬山団地から山に入りましたが、法面工事されていて上に上がれる場所が少なく、団地南端から西側に行った所からあがれます。