安芸 今田城あき いまだじょう

城郭放浪記


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安芸 今田城の写真
掲載写真数
形態
山城(461m/110m)
別 名
河内山城
文化財指定
県指定史跡
遺 構
土塁,曲輪,堀切,竪堀,井戸
城 主
今田氏
縄張図
今田城縄張図
歴 史

築城年代は定かではないが今田氏によって築かれた。

今田氏は山県氏の一族で壬生城主壬生氏、有田城有田氏と同族である。永享年間(1429年〜1441年)に山県満政が今田を領して今田氏を称したことに始まるとされる。

今田氏は安芸国守護武田氏に属していたが、永正年間(1504年~1521年)に武田元繁が大内義興から離反して没落すると、山県領域は吉川領となり、今田氏もまた吉川氏に従った。

その後、今田氏は吉川一族の経高が家督を継承して吉川氏一族となる。天正3年(1575年)には備中楪城の在番を命じられている。

説 明

今田城は今田の最深部にあり、今田川に面した比高110mほどの山に築かれている。現在は今田氏城館跡として登山道が整備されている。

山頂の主郭から南東に伸びた尾根に段々と曲輪群を連ねた縄張で、主郭の北西側と曲輪IIIの南側に土塁が確認でき、曲輪IIIには石組井戸が残る。

尾根先は現在登山道が通っている部分が堀切2で、その先にも土橋が架かった小規模な堀切1が確認できる。曲輪Vの北側に竪堀3があり、下方には山腹にある小段に続く山道が伸びている。

主郭の西背後には小規模な堀切4があり竪堀が伸びる。その先の尾根は自然地形であるが南北両脇に竪堀が確認できる。その先の鞍部も加工されているが遺構ではなさそうだ。

案 内

今田城への道標が出ており、今田城こぶしの名水も有名である。

今田城こぶしの名水の南側にあるグラウンドのようなところが駐車場であるがふだんはロープを張っているようである。

主な参考文献
安芸の城館 城館50選と安芸の城館の実像(ハーベスト出版)
広島近郊の山城と史跡ベスト33—郷土史紀行(H・L・C)
広島県中世城館遺跡総合調査報告書
所在地/地図
広島県山県郡北広島町今田
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
0.3km 安芸 今田氏館
1.1km 安芸 五郎丸城
1.2km 安芸 須倉城
1.8km 安芸 猿喰城
1.9km 安芸 小城
2.2km 安芸 朝堂城
2.3km 安芸 小積山城
2.4km 安芸 寺原城
2.5km 安芸 余谷城
2.5km 安芸 官野地城
2.7km 安芸 平が城
2.8km 安芸 有田城(千代田町)
2.9km 安芸 岩崎山城
3.0km 安芸 丸山城
3.3km 安芸 正福谷城
3.4km 安芸 葛掛山城
3.4km 安芸 笠天山城
3.5km 安芸 今田土居屋敷
3.5km 安芸 湯船城
3.7km 安芸 春木地蔵庵城
3.8km 安芸 ふしんケ城
4.2km 安芸 谷口城
4.7km 安芸 西宗城
4.7km 安芸 壬生城
最終訪問日
2023年4月
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