詳細不明。城主は国沢将監、南部山城守が伝えられる。国沢将監は国沢城主で西麓に国沢将監神社がある。南部山城守は影山南部氏の一族だろうか。
井尻城は横浪半島東端部にあり湾の入口にある標高151mの日和山に築かれている。
小規模な単郭の城であるが、多重堀切と畝状竪堀群を設けた堅固な城である。特筆するのは小規模な曲輪ながら、内部を更に土塁で区分けしており、内部は3つの区画に分かれている。
虎口は西中央で外側はやや傾斜が緩くなっている。曲輪IとIIは北東、IとIIIは南西の開口部で出入りできる。
北の尾根先側は二重堀切3で遮断し、それと連動するように東に二条、西に三条が横堀で結ばれ、独立して西に一条の竪堀がある。尾根背後は二重堀切1があり間に一条竪堀が西に落ちている。東側面は急坂であるが、堀切4が竪堀として伸びている。
東側が急坂となっているため、それを除く三方に厳重な堀を設けているが、曲輪の土塁は西側になく東側に付いている。
登山口は北麓の丹生神社にあり、津波避難階段を登る。階段を登って行くと避難所の平地にでるが、そこからさらに尾根道を登りつめると北の堀切に達する。
駐車場は宇佐大橋のところに無料駐車場がある。