山下城(古城山)を参照。
山下城は標高184mの古城山と北に谷を挟んだ向山に築かれており、一般的に古城山を本城、向山を出城とする。
向山に築かれている山下城の出城は本城とは全く異なる縄張りとなっている。単郭の城で周囲に土塁を巡らせ、南に虎口を開く。曲輪内部は北側が高く、南へ通路があり、南端は一段低くなって虎口となる。
主郭の北西の土塁は少し内側へ入り込んで開口部があり、その外側に小さな平段がある。この部分には木橋が架かり虎口のような感じもするが、この部分が虎口だとすると木橋に対して横矢が掛かっていないことになる。
東と北の尾根に堀切があるが、本城ほどの規模ではなくごく普通の堀切である。しかし西側の空堀は横堀で途中で鈎状屈折し、曲輪の北が西へ張り出して横矢を掛ける構造となっている。また、西山腹に降りて行った所には竪堀をハの字に組み合わせた堀切がある。
山下城(古城山)から尾根伝いにアクセス可能である。三角点の方まで回ると遠回りのようなので、一度谷下へ降りて登っていくルートがある。またトンネルの南出口付近から山へ取り付くと簡単に登る事ができる。
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