詳細不明。『未指定文化財総合調査報告書 史跡-中世-編』では築・在城者として土井刑部介行を挙げている。
木の実山城は比高80mほどの木の実山に築かれている。
西と東の2つの峰があり、西峰が主郭部であるが、東峰にも切岸加工された曲輪IIがあり、関連する遺構と考えられる。
曲輪Iは山頂部が削平され狭い段となっており、この周囲に帯曲輪状に多段になった削平地が巡っているが、削平や段造成は甘くほぼ傾斜している。これらの一番外側が高い切岸となって周囲を固めている。
南へ伸びた尾根には堀切4から堀切6まで三条の堀切で遮断しており、その規模は堀切4、堀切6、堀切5の順に大きい。
北端東下には横堀4があり、北側に回り込んだ所に浅い竪堀地形2がある。その西側部分は溝がな帯曲輪状の平地で、さらに西側面に回り込むと横堀3が確認できる。
南西の尾根先から取り付いて登ったが、途中やや藪になっているところがある。東峰から南東の尾根側は歩きやすく踏み跡もあるが、その先は未確認である。
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