築城年代は定かではないが元亀年間(1570年〜1572年)に奥平氏によって築かれたと云われる。
亀山城主の奥平氏が一夜にして築いたとも伝えられているので、一夜城とも呼ばれている。
文殊山城は標高661mの山頂に築かれており、現在は公園として整備され櫓を模した展望台が設置されている。奥平氏の居城である亀山城の北西、武田氏の拠点といわれる古宮城の南西、同じく武田氏の砦と伝える塞之神城とは尾根続きの山である。
文殊山城は単郭の城で、東西に長い楕円形の主郭には土塁と帯曲輪が巡らされている。塞之神城へと続く北東の尾根は堀切で遮断し土橋が架かっている。
新城市役所作手支所の南側の道路を西へ進むと文殊山城へ続く林道の入口がある。林道は途中未舗装になっている部分もあるが、終点の駐車場まで問題なく行くことができる。また、南西麓にある善福寺からは登山道がある。