松尾寺城は現在の松尾寺を中心とした山岳寺院を利用した城であったという。 松尾寺は飛鳥時代に役行者によって開かれたと伝えられる古寺で、平安時代中期には「松尾の山寺」としてその名が登場し、南北朝時代から室町時代に最盛期を迎えたと云われる。
天正9年(1581年)織田信長によって攻められ焼失して壊滅的な被害を受けたが、豊臣秀頼によって再興され現在に至る。
現在松尾寺の本堂は比高20m程の丘陵で、それほど険しい山岳寺院という感じではない。 実際どのような山であったのかわからないが、北側の丘陵は開発の手が伸びているようである。