城主は松本右京で黒瀬城の枝城の一つという。
我合城は黒瀬城から谷を挟んで南東にある標高350.7mの山頂に築かれている。
主郭は三角点のある山頂にあり、土塁囲みで西が高く東が低くなっている。北側中央に土塁の開口部Bがあり、脇には石もあることから虎口のようである。南端のAは枡形状になっているが虎口に関係するのか不明。
主郭の北から東にかけて曲輪II、IIIがある。曲輪IIIは土塁が付いた横堀状で、その下方にも土塁の付いた堀3があり、北は山道となって降り竪堀となる。堀3の外側にも不明瞭な削平地があるが、積極的に城郭遺構とするような地形ではない。
曲輪IIIは主郭の北下にあり土塁囲みで曲輪IIとつながる。ここにも土塁の切り目があり、その下方に横堀状から二条の竪堀が落ちた連続竪堀2の遺構がある。このあたりは作業林道やヤブも多く地形は不明瞭である。
主郭の南下には畝状竪堀群1があり、横堀から5条の竪堀が落ちている。東端は曲輪IIの南端部で竪土塁に石積のようなものも確認できる。一方西側は曲輪IIIまで続いておらず、独立した竪堀が1条あるのみである。
以前訪れたときには主郭を含めひどいヤブであったが、主郭はヤブが刈られていた。城郭整備にともなうものか不明であるが、黒瀬城を巡る支城群のなかでも岡城に次ぐ良い縄張の城であるため、見やすくなるのは嬉しい。
宇和運動公園の南側にある大きな駐車場から林道へ続く道を登ると鉄塔整備道入口があり、この道を登れば南山腹にある鉄塔まで道が付いている。
黒瀬城方面からも行くことができる。
最寄り駅(直線距離)