城主は松田左衛門尉で黒瀬城の枝城の一つという。
鉢ヶ森城は黒瀬城と尾根続きである標高438mの山頂に築かれている。北の尾根を北東に辿れば岡城と黒瀬城、東の尾根を辿れば護摩ヶ森城、我合城に至る。
主郭は山頂にあって東西に長く、東側は一段低く枡形状に削り込んで虎口1を開く。 主郭の北西側にも土塁があり、一部幅広く小さな礎石のようなものが点在しているが基壇かもしれない。
主郭の東下には小さな曲輪IIがあり帯曲輪IIIと主郭を結ぶ外枡形のような空間となっている。
主郭の北下には帯曲輪IIIがあり、西尾根側に土塁を設けている。北側面には石積があり、岡城から続く道がここに上り詰めているが本来の虎口ではない。東端部に虎口2があり、そのまま護摩ヶ森城方面に続く山道となる。
主郭の南東下には小さく三段ほどに別れた少曲輪群IVがある。この曲輪の南側面にも石積があり、城内でもっとも保存状態が良い石積である。
主郭から西へ伸びた尾根に二重堀切1がある。竪堀は北側面に長く伸びているが南側には伸びない。北、東方面には堀切が確認できず、黒瀬城の支城群として西からの攻撃に備える形になっている。
黒瀬城、岡城から尾根続きの山道を利用して登り、我合城を経由して下山した。
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