詳細不明。
岡ノ谷城は観音寺の西にある東へ伸びた丘陵に築かれている。
単郭の城で周囲に連続竪堀と横堀、堀切を設けているが、一般的な城の造りと少し異なる。通常、尾根の先端と尾根の背後に堀切を入れ、竪堀は側面に入れて堀切とともに横移動を防ぐようにするのだが、この城の場合、尾根背後は通常通り堀切で遮断するのに対し、尾根先は堀切で遮断するのではなく、横堀として曲輪の南側面を囲んでいるのである。そして、比較的急峻な北側は間隔を開けて竪堀を並べているのに対し、南側は横堀とその途中から落ちる竪堀を一条設けている。南の谷から攻め上ってくる敵には横堀のほうが有効だと考えられるが、どのような意図でこのような構造になっているのか興味深い。
観音寺境内に駐車可能で境内から尾根伝いに登れば主郭に達する。
最寄り駅(直線距離)