詳細不明。伯耆山名氏の一族山名氏豊の館跡と伝えられる。
山名氏豊館は現在の大岳院の地にあり、打吹城の北麓に位置する。
平成4年に大岳院の本堂改築工事に伴って発掘調査が行われ、室町時代以前の掘立柱建物跡14棟、溝状遺構5条、井戸1基、土坑5基、柱穴600以上を検出し、15世紀から16世紀にかけての陶磁器が多く出土し、伯耆山名氏一族の居館跡と推測されている。
大岳院はもともと駿河国沼津城主中村彦左衛門一栄(一氏の弟)の菩提寺であったものが、中村一氏の米子入封にともなってこの地に建立されたものという。ここには安房国館山城主で倉吉三万石に配流となった里見義忠と殉死八臣の墓碑がある。