伯耆 大谷城ほうき おおたにじょう

城郭放浪記


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伯耆 大谷城の写真
掲載写真数
形態
山城(140m/120m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
土塁,郭,堀
城 主
不明
縄張図
大谷城縄張図
歴 史

詳細不明。

説 明

大谷城は四王寺山の山頂からやや東、北へ伸びた尾根に築かれている。現在はすぐ脇を舗装林道が通っており簡単に行くことができるが、城内は藪が多めである。

大谷城は堀切で区画した曲輪群を南北に連ね、北端は多重堀切、側面には横堀、曲輪は横矢を意識した折れが認められる。

主郭は南端最高所のIと考えられるが、IIが主郭の可能性もある。曲輪Iは南端に土塁を設けており、曲輪の輪郭には横矢を意識した屈折がある。

曲輪IIは南端にコの字に土塁があり、北端もやや幅広く一段高い地形となる。東中央に虎口と思われる開口部があり、そこから下ると横堀7の外側にある緩斜面に至る。曲輪IIも横矢を意識した屈折があり、虎口1の北側は横堀と堀切から伸びる竪堀に対して張り出している。

曲輪IIIは北側に鈎状に屈折した堀切4があり、その先に二条の堀切5があるため、部分的に三重堀切となる。堀切4は虎口につながる通路と思われ、曲輪IIIと西下の帯曲輪V、そして土塁の外側にある曲輪IVを結んでいる。

曲輪I、IIの西側面には横堀8、曲輪IIの東側面に横堀7、曲輪IVの東側面にも横堀6がある。曲輪I、II、IIIを区画する堀切8と堀切3は西側に帯曲輪Vに至るスロープがある。Vの北端部は堀切4と合流するが、二重堀切5はこれを遮断するようになっている。

二重堀切5の北側尾根も緩斜面地形が続き、その先に堀切らしき地形と切岸加工された地形が確認できる。ただ途中で北東に分岐している尾根側には特に堀切も設けておらず、微妙な加工地形が続いている。

国土地理院の地図を確認すると、帯曲輪Vのあたりを北面に通じる道を書いているが、現状確認できない。

案 内

南の大谷集落から舗装林道がある。四王寺山登山道の道標に従って行くとそのまま林道となる。途中に大谷城の看板があり、そのあたりにも駐車可能だが、その先の電波塔のあたりに駐車するのが良いだろう。

最寄り駅(直線距離)
4.1km 下北条駅
5.4km 倉吉駅
5.7km 由良駅
主な参考文献
倉吉市史
鳥取県中世城館分布調査報告書 第2集(伯耆編)(鳥取県教育委員会)
所在地/地図
鳥取県倉吉市大谷
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
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最終訪問日
2021年3月
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