築城年代は定かではないが江戸時代初期に鍋島信房によって築かれたと云われる。 信房は佐賀藩祖鍋島直茂の兄で鹿島領を治めていたが、慶長13年(1608年)に直茂の次男忠茂に常広城を譲って神代へ移った。
慶長13年(1608年)佐賀藩にとって飛領地であった神代領が鍋島信房に与えられ、神代領鍋島氏の代官所として鍋島陣屋が築かれたといわれる。四代嵩就のときに神代小路と呼ばれる武家屋敷地が整備され、神代鍋島氏の当主が居住するようになったという。
鍋島陣屋は国選定の雲仙市神代小路重要伝統的建造物群保存地区の中にある「鍋島邸」の位置に築かれていた。
国指定重要文化財である鍋島邸は慶応元年(1865年)に建築された長屋門、万延元年(1860年)建造の御北と呼ばれる建物を始め、明治から昭和にかけて建造された近代和風建築物が現存している。
鍋島邸と雲仙市歴史資料館国見展示館の間に無料の駐車場がある。鍋島邸は有料で建物内は見学出来ないが、庭園を見学することができる。
最寄り駅(直線距離)