築城年代は定かではない。肥前千葉氏四代千葉胤基が明徳年間(1390年〜1394年)頃に松尾城を居城としてしたという。
松尾城は松尾山光勝寺背後の山に築かれている。光勝寺は千葉氏二代千葉胤貞が開基した古刹で十四世紀中頃の建立といい、境内には千葉胤貞の墓がある。
松尾城には光勝寺から行くことができるようであるが、訪れたときには治山工事を行っており、登り口は立ち入り禁止となっていたため遺構の確認はできていない。手持ちの縄張図では堀切と曲輪があるが、曲輪の造成はさほどしっかりとしたものではなく、古い時代の城のようである。