肥後 梅尾城ひご うめおじょう

城郭放浪記


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肥後 梅尾城の写真
掲載写真数
形態
山城(149m/70m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
石積,土塁,曲輪,堀切,竪堀,虎口
城 主
小代氏
縄張図
梅尾城縄張図
歴 史

築城年代は定かではないが鎌倉時代に小代氏によって築かれたと云われる。 筒ヶ嶽城を詰城とした里城、あるいは出城と見られている。小代氏については筒ヶ嶽城を参照。

説 明

梅尾城は筒ヶ嶽城から西へ派生した尾根の先端頂部、標高149mの山頂に築かれており、山頂から南西の曲輪群と北東尾根の曲輪で構成されている。東にフロン谷(風呂谷)、北にカジヤ谷(鍛冶屋谷)があり、北東の曲輪を「馬かけ馬場」と呼び、周囲には「殿の屋敷」・「土居内」などの地名が残るという。

曲輪は大きく尾根上のI、II、IIIと谷筋の曲輪群IVで構成されている。主郭は曲輪Iと推測される。

主郭Iは北端に一段小高くなった土壇があり、南に虎口1を開く。北端から西へ続く尾根に堀切3と4があり、その間も小規模な曲輪となる。堀切4の外側の段は畑跡のようである。

曲輪IIは南端が地形なりに西へ折れているが、この部分にL字の土塁を備える。虎口は曲輪群IVとの通路である虎口2がある。南端の土塁も開口しており周辺には石が散りばめられている。外側に通路が確認できることから虎口3と考えられるが、はっきりしない。現在の登山道がある南西尾根側には堀切は確認できないが、二条の竪堀5と6が認められる。

曲輪IIIは主郭Iから箱堀となる堀切2を挟んだ北東に位置するが、堀切2の堀底は曲輪IIと通じているため完全に遮断するような意図は感じられない。

曲輪IIIの南端はL字の土塁があり石混じりで、南側はやや空間があって虎口4となる。曲輪IIIの南側は削平されているが、北側はやや登って行くように自然地形となり、その背後に二重堀切1を設けている。

曲輪群IVは曲輪IIの東側の谷筋に設けられた曲輪群で、一部は耕作されていたと思われ溝がある。谷の中央に下から上がってくるルートがあり、このあたりが大手筋であろうか。

案 内

南麓の道路沿いに案内板が設置されており、そこから曲輪IIまで遊歩道が設置されている。

最寄り駅(直線距離)
6.3km 大野下駅
6.9km 長洲駅
6.9km 玉名駅
7.2km 荒尾駅
7.2km 南荒尾駅
所在地/地図
熊本県荒尾市府本町山田(梅尾城公園)
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
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最終訪問日
2023年6月
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