肥後 筒ヶ嶽城ひご つつがだけじょう

城郭放浪記


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肥後 筒ヶ嶽城の写真
掲載写真数
形態
山城(501m/460m)
別 名
小代城,小袋城
文化財指定
なし/不明
遺 構
石垣,土塁,郭,堀
城 主
小代氏
歴 史

築城年代は定かではない小代氏によって築かれたのが始まりとされる。 小代氏(しょうだい)は武蔵国入間郡小代郷発祥で武蔵七党の一つ児玉党に属していた御家人で武蔵国小代館に住んでいた。

宝治合戦の功により小代重俊が肥後国野原荘の地頭職に任ぜられ、文永8年(1271年)には鎌倉幕府より蒙古襲来に備えて野原荘へ下向するよう命ぜられ、 小代重泰(重康)らの兄弟が下向したことに始まる。

小代氏は以降、肥後国北部の有力国人として代々続き、はじめ大友氏、ついで龍造寺氏、島津氏に属し、豊臣秀吉の九州征伐では秀吉に従って所領を安堵され、肥後に入国した佐々成政、加藤清正そして細川氏の家臣となって近世まで続いた。

説 明

筒ヶ嶽城は小袋山の最高峰標高501.4mの筒ヶ嶽山頂に築かれている。西の府本には里城または出城と見られている梅尾城がある。また浄業寺は小代氏の菩提寺で「浄業寺古塔群」(熊本県指定重要文化財)があり小代氏累代の墓がある。(こちらの写真は六反城を参照)

筒ヶ嶽城は筒ヶ嶽山頂の主郭を中心として南の曲輪群、北の曲輪群、そしてその東の曲輪群に大別することができる。主郭部から南曲輪群にかけては戦国時代末期に改修されたと思われ、深く長い空堀と西側に巡らせた横堀によって防御を固めている。全体的に遺構の状態も良く規模もそこそこあり楽しめる城跡である。

山頂の主郭部は南北二段で北側の山頂の曲輪の西側面に城内で唯一の石積が残っている。南の段には財宝を収めた底なし井戸の蓋と伝えられる巨石が残る。南下には横堀が巡らされ直ぐ下に南曲輪と区画する堀切を設けて遮断している。北下には南北に長い削平地があり、主郭の東下に帯曲輪となって伸びている。北端は小高くなり、北側の堀切に面して土塁を設けている。西の針の耳に通じる尾根の根元には二重堀切を設けて遮断している。

主郭部の北にある北曲輪群は主郭との間に大堀切を設け、それに面した南西側にやや土塁状の土盛りを残す。北に向かって小段が続き、その先端は西側を竪堀、東側を垂直に削り落として土橋にしている。東曲輪群に向かう東側には北側に二条の竪堀、南側に一条の短い竪堀が残っている。おそらくは手前は堀切であったと思われるが不明瞭である。そこから東へ小段が続き、鞍部に堀切を設けている。

北曲輪群の東にあるのが東曲輪群で、南の最高所に北側にl字に土塁を設け、西下から南下に腰曲輪を設けている。北へ続く尾根は細尾根で、遊歩道は北西下を通っており、これが尾根上と合流するあたりがやや窪んで堀切状になっている他は特にめぼしい加工はない。

そこから北へ進むと長助金毘羅がある。ここの北側面に畝状竪堀群があり、下方には大きな横堀が設けられている。

主郭部の南にある南曲輪群は南北二段ので南が高くなっている。南下には二重堀切があり東は竪堀として落とし、西は横堀状に処理している。その南にも曲輪があり、すぐ南に幅広の空堀を設け、この空堀も東は竪堀にしているが、西端はかき流さずに壁を残し、そこから北側に横堀を設けている。この横堀は二度屈折させて裾を巡らせ、端は堀切になっている。

案 内

筒ヶ嶽への登山ルートは多数あり、小袋山県立自然公園として良く整備されているようです。今回使用したルートは荒尾市府本側にある「針の耳登山口」から登り「中央登山口」に下山するルートで、中腹にある林道沿いに登山口があり、山頂まで30分程でした。

最寄り駅(直線距離)
6.8km 玉名駅
7.4km 大野下駅
8.7km 荒尾駅
8.7km 長洲駅
9.1km 南荒尾駅
所在地/地図
熊本県荒尾市府本字小代
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
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6.6km 肥後 上村城(岱明町)
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最終訪問日
2020年1月
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