築城年代は定かではないが鎌倉時代に相良頼景によって築かれたと云われる。 相良頼景は上相良氏の祖で、治承4年(1180年)伊豆で源頼朝が挙兵したときにこれを拒み、球磨郡多良木の伊勢弥次郎に預けられた。その後、源頼朝のおぼえもよくなって多良木荘の支配が認められたと云う。
館は球磨川の北岸の平地に築かれている。方形の居館であったが河川工事によって一部破壊され、その過程で発掘調査が行われ13世紀前半の遺物が見付かったという。
現在は土塁の一部が残っており、そこから100m程西には蓮花寺跡があり五輪塔群がある。この蓮花寺跡も河川工事によって北方に移されている。
国道219号線で多良木駅を過ぎて700m程北東へ進み、多良木町口の坪交差点を左折して県道261号線を北上する。県道はすぐに球磨川を渡るが、渡って直ぐを右折して土手沿いの道を進めば左手に案内板が建っている。ここが蓮花寺跡。
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