出羽 男鹿崎館でわ おがさきだて

城郭放浪記


△トップに戻る

TOP > > (出羽国/秋田県) > 男鹿崎館
Tweet
出羽 男鹿崎館の写真
掲載写真数
形態
山城(409m/140m)
別 名
五郎城
文化財指定
なし/不明
遺 構
土塁,曲輪,堀切,横堀,竪堀
城 主
樋口氏
縄張図
男鹿崎館縄張図
歴 史

築城年代は定かではない。文禄2年(1593年)に最上義光が小野寺領に侵攻したとき、城主樋口玄蕃正直の子、五郎通尚と次郎頼道が最上に内通して男鹿崎館に立て籠もり小野寺方の八口内城主八口内尾張守貞冬と戦ったという。

説 明

男鹿崎館は大役内川が役内川に合流する地点の南にある標高409mの山に築かれており、主郭には金比羅神社が祀られている。

南北に細長く伸びた山頂部にあり金比羅神社のお堂があり、ここが主郭となる。南北に小さく四段ほどに区画されているが曲輪は狭い。

北へ伸びた尾根は東西両側面が崖地状になった急坂の細尾根で、そこに二条の堀切5、6があり、その先に尾根を土塁として残す形で小さな削平地IIが確認できる。北端部は堀状の溝になった地形があるが、城にともなう遺構ではなさそうである。

主郭の南は三重堀切2で、西側は堀切から伸びる竪堀の間に竪堀が一条、東側もコブ状になった土塁があって竪堀になり、その下方から横堀になって最後は大きな竪堀3が落としてある。

主郭の東側面には少し降った所に横堀4が確認できる。このあたりの城ではこのような場所には畝状竪堀群を設けていることが多いが、ここは横堀になっていて興味深い。

案 内

道はないが、東側の林道が山に取り付いて尾根伝いにアクセスする。

主な参考文献
都道府県別日本の中世城館調査報告書集成(1)(東洋書林)(秋田の中世城館)
横手市史-資料編-考古
所在地/地図
秋田県湯沢市秋ノ宮字男鹿崎
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
1.7km 出羽 八口内城
3.2km 出羽 しなの館
4.2km 出羽 矢倉館
4.9km 出羽 椛山館
6.6km 出羽 影平館
8.1km 出羽 浅萩館
8.7km 出羽 館堀城
9.1km 出羽 草井崎城
最終訪問日
2023年5月
TOP > > (出羽国/秋田県) > 男鹿崎館