詳細不明。『福岡県の城』では麻生氏の出城、『福岡県の城郭』では小早川勢の城ではないかとしている。
茶臼山城は皿倉山から北東に伸びた標高294mの峰に築かれており、現在は大蔵から皿倉山への登山道が通じている。
主郭は南端の曲輪Iで北に伸びる尾根に曲輪II、IIIと連ね、主郭の東下に曲輪IV、東西両側面には犬走程度の細長い不明瞭な段がいくつか付いている。
曲輪は削平されているものの自然傾斜も残し、北側は小さな段に分かれている。一番外側の切岸は高く明瞭で、南背後は幅広の堀切1、北端は横堀状地形2になっている。
北端の横堀状地形2は幅約5mから7mで一部に土塁が付く。外側は切岸を作っておらず、ほぼ自然地形の斜面である。西端は竪堀状に落ちているが、山道によってできたものである。
主郭の東下にある曲輪IVは南側に低い土塁状の高まりがあり、その脇が開口する形になっている。北側には竪堀3があり、やや歪な形状であるが、城の遺構と判断した。
堀切1の外側は鉄塔があり、その南側に土塁状地形Aが確認できる。西二条の土塁は尾根上にあってその間は溝になっている。用途は不明であるが、どちらかといえば城郭遺構ではないように思える。
北東の大蔵地区から皿倉山への登山道がある。
最寄り駅(直線距離)