龍王山城(北城)を参照。
龍王山城(南城)は標高585.7mの龍王山山頂に築かれている。 龍王山城はこの南城と北西にある北城から成る山城で、現状の縄張から南城の方が古く、北城が後から築かれたと考えられている。
南城は山頂から北西、東へ伸びた尾根に曲輪を展開する。曲輪は北城程大きくはないが、切岸は高く明瞭である。土塁は殆ど付いていない。
主郭から北西に伸びる尾根は駐車場からのメインルートで、三段の削平地が連なり、先端は堀切があってその先に一郭ある。この堀切は横堀状に裾野を周り、そのまま南尾根の堀切とつながっていたようにも見える。南の尾根は堀切側に土塁が付いた曲輪となっている。
主郭から東へ伸びる尾根は堀切で区画された曲輪が二郭ある。主郭側は弥七丸と呼ばれた曲輪で、北下に腰曲輪が付いている。東端の曲輪は不整形で、東端部分が小高くなっている。
東端から南へ回り込む道を進むと桝形があるというが、横堀状の地形は確認できるもののいまいちわからなかった。更に回り込んで少し登った所に横堀があり、その上は主郭の南下にある広い曲輪となっている。ここからさらに西へ回り込むと、水之手とされる龍王社が祀られた池に至る。
龍王山へ至るハイキングコースが多数あるが、天理ダム方面から林道が山頂近くまであり、終点が南城への入口。
林道は国道25号線から県道247号線に入り、しばらく行くと龍王山への道標が出ている。ここから入ると採石場となっており、右奥側へ進んで行くと舗装された林道に至る。
最寄り駅(直線距離)