元和5年(1619年)織田長政によって築かれた。 元和元年(1615年)織田信長の弟である織田有楽斎長益は大坂夏の陣を前に大坂城から退去すると、自身の所領のうち四男長政と五男尚長にそれぞれ一万石を分知して隠居した。 この長政を祖とするのが戒重藩(後の芝村藩)で、戒重陣屋を居城とした。
宝永元年(1704年)四代織田長清のとき、陣屋を戒重から岩田村(正徳3年(1713年)幕命により芝村に改名)へ移すため幕府の許可を得たが、完成したのは延享元年(1744年)のことで、以後芝村陣屋を居城として芝村藩となった。
戒重陣屋は国道169号線沿いにある春日神社一帯に築かれていたという。 周囲よりやや高く、境内には土塁らしき土盛りがあるが、遺構なのかどうかはっきりしない。