詳細不明。沼田氏の熊川城の支城と考えられている。
沼田氏出城は北に伸びた標高212mの山に築かれている。
『若狭の中世城館』によれば、この場所には対空監視所がおかれ、その後も畑として利用されていたということで、細部については改変されている可能性が高く、主郭にある不自然な削り込みはそれによる改変と思われる。
主郭とそれを取り巻く帯曲輪があり、北西部のスロープがその虎口であろうか。北端部は切岸が甘く、不明瞭な帯曲輪状地形が続いている。
南尾根には堀切1から堀切3まで三条の堀切が確認できる。堀切2は土橋状地形で穴が設けられ、堀切3はほぼ埋められ東側面に伸びる竪堀だけが明瞭な状態であるが、本来は三条ともに堀切となっていたと考えられる。
未舗装の作業林道が西の谷間のところから続いており、いくつかの分岐を経て南の尾根上まできている。車止めがあるので一般車両は通行できない。
駐車場は熊川宿の観光用駐車場が利用できる。
最寄り駅(直線距離)