築城年代は定かではないが天文年間(1532年〜1555年)頃に井上又四郎によって築かれたと云われる。
弘治2年(1556年)本山氏の侵攻により井上又四郎は城を明け渡して下野したという。 その後、本山茂辰によって田上善衛門が加田城代に命ぜられた。
加田城は加田集落の西、仁淀川に向かって張り出した尾根の先端頂部に築かれている。
主郭には現在「城主井上神社」が祀られており、その脇に賀田城の石碑が建つ。単郭の城で北西尾根はやや大きめの堀切によって遮断していたようであるが、現在はほんとど埋め立てられており、わずかに竪堀部分が残っている。主郭の南から東下にかけて帯曲輪が幾分あり、南尾根に一条の堀切、東尾根にも一条堀切がある。南尾根の堀切はこれも竪堀部分が残っているが、堀切部分は削平されており平段のようになっている。東尾根の堀切は長く堀切、北側は竪堀となって落ちている。
国道194号線から加田集落に入り、集落の北奥にある加田神社へ向かう。神社の所から左上に向かって登っていく道があり、それを登ると主郭に達する。
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