八木城は八木石城とも呼ばれ、八木土城より新しい時代の城郭遺構と見られていたが、近年では土城と同時期に利用され、石城は石垣による改修を行い、土城は石城の詰城として虎口など必要最低限の改修が行われたと考えられているようである。
2006年以来の再訪問であったが、以前より良く整備されており、登山道入口には駐車場への案内がなされているなど良くなっている。ただ入口にあったパンフレットがなくなっており、道の駅にある観光案内所に行くと置いてあった。
本丸は石垣造であるが北側は部分的にしか石垣が組まれていない。南の虎口は南隅櫓台の脇から坂を上り正面を左折れで入るようになっている。北西隅が天守台とされ、南隅櫓台と石塁で結ばれており、多聞櫓のようなもので結ばれていたのであろうか。この辺りは南の城下町側から見せる為の造りになっている。
本丸から南東へ伸びる尾根に二の丸、三の丸と続いているが、この辺りは多少石積があるものの明確な虎口などはない。織豊系による城郭ではあるが、全体的に技巧的な遺構は見あたらない。
国道9号線沿いに大きな看板が建っているので登山道入口はすぐに分かる(地図)。駐車場は国道の南にある下八木公民館に置くように指示されている。
案内板には石城の縄張図が記されているが土城は載っていない。道の駅「ようか但馬蔵」の観光案内所に八木城のパンフレットがあり、それには石城、土城の縄張図が載っているので、是非もらっておこう。
最寄り駅(直線距離)