八木古城は八木土城とも呼ばれ、八木石城より古い時代の城郭遺構と見られていたが、近年では石城と同時期に利用され、石城は石垣による改修を行い、土城は石城の詰城として虎口など必要最低限の改修が行われたと考えられているようである。
八木古城は標高409mの山頂部から南東へ伸びた尾根に曲輪を配しており、直線でおおよそ300m程の規模である。
主郭は最高所にあり北側に土塁付く。主郭の南下が二郭で南端に食い違い虎口があり、更に下方の三郭には逆l字の土塁が付いた空間が残されている。この空間からは西側面の犬走へ道が付いている。
南東尾根に続く曲輪は概ね西側に土塁が付いている。南端では南東側に一段、南西尾根に三段の曲輪が残っている。