築城年代は定かではないが鎌倉時代に朝倉八郎信高によって築かれたと云われる。 朝倉氏は孝徳天皇の皇子表米親王の後裔を称し、はじめ日下部を名乗っていたが高清の時に朝倉氏を称したという。越前国一乗谷で戦国大名となった朝倉氏は、この但馬朝倉氏の庶流である。

但馬朝倉氏の動向は定かではないが、応仁の乱で山名氏に属して上洛した朝倉豊後守、戦国時代末期にも朝倉大炊の名が残っている。

朝倉城は朝倉集落の南方、大徳山から北へ派生した尾根の先端頂部に築かれている。北東下の登山口脇には室町時代と推測される朝倉宝篋印塔がある。

主郭は先端頂部にあり、西から南側に低い土塁が巡り、中央が一段小高くなっている。南側には虎口が開き、北東、北西、南に続く尾根は堀切で遮断している。

主郭から南の堀切を超えて南へ続く尾根に進むと、低い数段の曲輪が南へ続き、その先に二重堀切が残っている。

国道9号線八鹿バイパスと県道271号線との朝倉西交差点を南の朝倉集落に入ると「朝倉区史跡マップ」がある。

最寄り駅(直線距離)
3.4km 八鹿駅
5.1km 養父駅
9.0km 江原駅
9.9km 和田山駅

付近の城(直線距離)
0.5km 但馬 朝倉比丘尼城
1.1km 但馬 新宮城
1.3km 但馬 一部城
1.6km 但馬 朝倉向山城
1.6km 但馬 沖田城
2.2km 但馬 十二所城
2.3km 但馬 愛宕山城
2.4km 但馬 八鹿カンス岩城
2.5km 但馬 九鹿城
2.6km 但馬 左近山城
2.6km 但馬 軽部城
3.2km 但馬 稲津城
3.2km 但馬 上野城
3.5km 但馬 城ヶ原城
3.5km 但馬 八木城殿屋敷
3.6km 但馬 大坪城
3.8km 但馬 宮谷西城
4.1km 但馬 弥高山城
4.1km 但馬 大藪陣屋
4.2km 但馬 大薮城
4.2km 但馬 伊豆城
4.3km 但馬 宮谷東城
4.4km 但馬 八木城
4.8km 但馬 八木古城

2011年3月