詳細不明。地侍松原氏、神田氏らの城か。
追原の岡城は本郷集落の南東に聳える標高353.5mの山に築かれていて、現在主郭には「神変大菩薩」が祀られており、山道は整備されている。
山は北側が急峻で南の谷側が緩やかな地形となっている。主郭は東西に長く南側に低い段差で帯曲輪状の段になる。北は急坂で東から南にかけて高い切岸を築いている。
主郭の南西下に曲輪IIがあり、現在の参道はIIからIの西端に登る構造である。ここに堀込みAを設けることで主郭への通路を狭めており、この部分が本来虎口であったと想定できる。
現状不明瞭であるが、曲輪IIから主郭東端下のあたりの緩斜面に竪堀が点在しており、畝状竪堀群となっていた可能性が高いと思われる。小規模な城であるが、虎口や連続竪堀の存在など、毛利方が成君山寺城を攻めるための拠点として改修した可能性も考えられる。
西下の道路沿いに観光案内の看板があり、ここに城山の記述がある。ここから坂道を登ると寺があり、その脇を奥に進んで行けば、「神変大菩薩」の看板があって、登ると主郭に達する。
最寄り駅(直線距離)