築城年代は定かではないが入来院氏によって築かれた。 中世の山城である清色城の東麓に築かれ「仮屋」と称していた。
入来院氏は鎌倉時代に入部した渋谷氏の末裔であるが、文禄4年(1595年)入来院重時は代々所領とした入来院の地を離れ、大隅国湯尾へ転封となっている。しかし、慶長18年(1613年)入来院重国が入来地頭に任ぜられて旧領に復帰し、以後代々入来地頭を務めた。
御仮屋は現在の入来小学校で、入口の一段下がった所は御仮屋馬場と呼ばれている。 入来麓には武家屋敷群が残されており、入来院氏の家臣団筆頭である庶流入来院氏宅には現在も茅葺屋根の武家門が残っている。
薩摩川内市役所支所の近くに入来麓観光用の無料駐車場がある。