詳細不明。
『岡山県中世城館跡総合調査報告書 』に未掲載でCS立体図で城跡のような形状を確認したので実地調査した結果、城郭遺構を確認したので、仮称 新屋城として紹介する。
新屋城は標高約270mで旭川の支流である滝谷川沿いを見下ろす位置にある。
主郭部Iは東へ伸びた尾根の先端に築かれており曲輪は広い。主郭I1は西端は緩く土塁状の高まりを残す。西背後の尾根は切岸になっているが明確な堀は設けていない。南北両側面は比較的急峻である。
主郭I1から東へ伸びる尾根にI2~I5までの段を設けており、一部緩く傾斜する曲輪もあるが、概ねよく削平されている。
主郭部Iから南東に伸びる尾根の先端頂部に曲輪IIがある。現状二段に削平され、最高所には三基の社が祀られているが祭神は不明である。『建部町史-地区誌・史料編』にある通称「金毘羅山」に該当するかもしれない。現在もお参りされているようで整備されている。
尾根の先端側は急峻で堀はないが、北西鞍部側に二条の堀切と竪堀を設けている。
主郭部から東へ伸びる尾根にも緩斜面地形が残っているが、明確な城郭遺構は確認できなかった。
林道が通っているが現在はほぼ使われていないようでかなり荒れている。
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