詳細不明。城主は正法寺左(右)衛門尉が伝えられる。
正法寺山城は翠波峰から北へ伸びた尾根の一つ、標高459mの峰に築かれている。
曲輪は堀切4によって南北二つに分かれており、北側が曲輪iを最高所としてii、iiiの三段、南は南端が土塁となって高くなる曲輪ivとなる。堀切4は東端が土橋で繋がっている。
曲輪ivの切岸は高く、南尾根は堀切2、さらに小さな堀切を挟んで南端に堀切1がある。東側面は急坂であるが、西は緩いため堀切2から伸びる竪堀とともに三条の連続竪堀がある。
この辺りの北へ伸びた尾根に築かれた山城のなかで、そのほとんどが北を正面にするのに対し、この正法寺山城は南を正面にしている。現在の作業林道は城の西側を登り堀切1の先の尾根上を通って南の山上に続いており、このような道が古くから使われていたのであろうか。
山頂から北東下に緩斜面のaがあるが、城郭遺構かどうかはわからない。尾根先にあたる北西側は人工林の斜面が続いているが、標高360m付近に小さな曲輪と堀状地形のあるbがある。
作業林道が国道319号線から続いており、城の南側の鞍部のところに道標が一つ付いている。作業林道入口付近に駐車可能である。
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