詳細不明。
根中城は標高445mの山頂部と南東の峰に築かれており、南の谷を挟んで松森城と隣接している。
西の南北に長い尾根に築かれた曲輪iと、南東尾根続きの峰に築かれた曲輪iiで構成している。
曲輪iは北をやや離れた二重堀切1、西に堀切4、東に堀切2、南もほぼ埋もれているが堀切3で遮断していたようである。曲輪は最高所がやや高く北と南に低い土塁跡が残されているが後世の改変によって形状が変わっている。
南東の曲輪iiは最高所から南東側に帯曲輪状に段となる。北西尾根に堀切5、北尾根に堀切6を設けているが、その間に畝状竪堀7がある。この竪堀はほぼ平坦な斜面に二条の竪堀があり、その東側に張り出しを設け、下部には二条の竪堀で挟んだ帯曲輪が一つある。
曲輪iと曲輪iiの関係は主郭と出丸と考えるのが一般的だが、曲輪iiの堀が曲輪i側に集中し畝状竪堀や張り出しの改修が見られることから、曲輪iiが曲輪iを攻める側によって占拠、改修された可能性もある。ただその間の距離はわずか数十メートルしかない。
松森城森林公園に行く途中に根中城へ入る林道の入口がある。林道は未舗装で軽トラ程度しか登る事ができないので、入口脇か少し入った場所に駐車するしかない。この道は軽トラが作業で利用しているので塞がないように注意する必要がある。
最寄り駅(直線距離)